戦略企画マネージャー、森昭斗
Strategic Planning
General Manager

森 昭斗

Profile

大手SI企業に新卒で入社。データ活用推進を目的とした新規事業部門において、ビジネス企画から、PoC実施、システム開発・本番運用まで幅広く担当。その後、AIスタートアップにて、深層強化学習を使った食品加工機械の自動化PJなどをPM兼アルゴリズムエンジニアとして推進。2020年7月、データサイエンティストとしてInsight Edgeに参画。幅広い経験を活かし、ビジネスとテクノロジーを繋ぐ架け橋として、DX推進に注力。
東京大学大学院新領域創成科学研究科修了 修士(科学)

組織作りをしていく今のフェーズだからこそ、貢献できる楽しさがある

現在の仕事内容について教えてください

2023年4月から発足した戦略企画部のマネージャーを務めています。「ビジネスイノベーションスペシャリスト」として、ソリューションの開発・提供をミッションに掲げて仕事をしています。
現在取り組んでいるのは主に2つ。1つは個別プロジェクトのノウハウを横展開する取り組みです。会社設立から4年が経ち、これまでInsight Edgeが取り組んできた技術的ノウハウをソリューションとしてまとめていこうという取り組みです。

もう1つは最新トレンドの取り込みや、他企業とのパートナーシップ構築など、弊社が今まで持っていなかったケイパビリティを拡充する取り組みです。

例えば、盛り上がりを見せているChatGPTを始めとした生成AIのビジネス活用です。昨年から一気に盛り上がってきていますが、弊社でもいち早く関連技術を取り込み、住友商事グループでのビジネス活用を支援しています。

このChatGPT関連の仕事が、最近では特に面白かったです。ソリューション開発が我々のKPIであり、いいネタ探しをしている中、トレンドトピックであったChatGPTで旗を1つ上げようと思い立ちました。社内で相談したところ、住友商事向けにセミナー開催をすることが即日決定。告知から1週間で500人の参加者が集まりました。

「やりたい」と言ったときに500人メンバーが集まる住友商事との距離の近さと、すぐにやりたいことを実現できるフットワークの軽さは、弊社の特徴であり魅力だと思います。

セミナー後は数十件の案件の問い合わせにも繋がり、今までに10件以上がプロジェクト化しました。ソリューション作りという部のミッション達成にも寄与できて良かったです。住友商事グループに生成AIワーキンググループが立ち上がり、弊社も中心メンバーとして参画しています。

これまでのご経歴について教えてください

仕事中の戦略企画マネージャー、森昭斗

弊社が3社目になりまして、1社目はSIerに、2社目はAIスタートアップにいました。1社目にいたころから「先端テクノロジーを社会実装したい」という想いを変わらずに抱いています。

1社目ではビッグデータ関連の新事業企画部署にいました。大企業だったのですが、システムエンジニアに特化するというよりは、事業企画、アイディア検証のための営業活動、データサイエンティスト、プロジェクトマネージャーなど、幅広い職種を並行して経験しました。その経験は今も活きていると感じます。

続く2社目では、産業ロボットの自動化に取り組んでいました。例えば、食品工場のパスタ盛り付け作業の自動化アルゴリズムの開発などです。クライアントは主に大企業でした。技術力は高かったのですが、私が目指す技術の社会実装という点に関しては、ハードル(後述)があると感じていました。

AI系の会社は見積価格が高いこともあり、提案が通らなかったり、クライアント事情でプロジェクトがなかなか始まらなかったり、いざスタートしても途中で終わってしまったりするんですよね。また、プロジェクトが終わってしまうと継続して関わることができないのもクライアントワークならではの事情で、もう少しユーザー視点で仕事をしたいなという思いがありました。

仕事中の戦略企画マネージャー、森昭斗

専門性や経験の異なる人たちが能力を発揮する場

Insight Edgeへの入社を決めた理由は?

1社目2社目はクライアント企業と距離があり、先ほど申し上げたようにクライアント事情でプロジェクトが途中終了することも多かったんですね。そのため、よりユーザーに近い立場で仕事をしたほうがやりたいことに近付けるのではと思うようになりました。

加えて、2社目のAIスタートアップ時代に「ユーザー側に技術のわかるハブがいないとプロジェクトが進まないのでは」と感じるようになりました。自分のスキルセット的に、私ならユーザー側のハブの役割も、エンジニアの役割も両方できるのではないかと思い、スタートアップの高い技術をビジネス現場に導入していく社会実装のサポートをしたいと考え入社を決めたというのが経緯です。

入社後にギャップを感じたことはありますか?また、入社時期から今にかけて、組織に変化はありますか?

これまでの仕事経験がそのまま活かせたので、仕事内容に関して入社後にギャップを感じることはありませんでした。一方、実際に入ってみると、思っていた以上に難しい事情のプロジェクトが多いなという印象を受けました。

入社したのは社員5、6人目とかなり初期でした。ただ、2社目でも5人目くらいの規模感のフェーズで入社していまして、小さい組織で独力でやっていくことにも慣れていたため、不安はまったくなかったですね。

小さい組織あるあるかと思いますが、一人ひとりが個人でプロジェクトを持って実装およびセルフマネジメントをしていくような、「個人事業主の集まりのような組織」と言われていました。今は40人を超えてきて、若いメンバーも増えてきたので、チームでプロジェクトを進めていくようになったのが変化かなと思います。

Insight Edgeはどのような会社だと思いますか?

専門性の異なる人が集まった会社です。一般的なAIスタートアップは、コアな技術が決まっていてその技術に関連した人を採用していると思うのですが、弊社はなるべく専門性を被らせないように採用してきた背景があるため、かなり専門性や経験が異なる人が集まっている会社だなと感じます。

同じ専門性を持った人が少ないため、個々の裁量が大きくなるのも弊社の特徴ですね。各プロジェクトにおけるエンジニアの裁量が非常に大きいと思っています。開発方針を決める際、みんなで議論したり上の人が決めたりするイメージがあるんですが、弊社の場合は担当エンジニアが自分の裁量でほとんど決められるのが1つポイントかなと。

これは一方で、プロジェクトの進捗や成否が担当者に依存してしまう弱点があるともいえます。個人の能力や突破力が重要になってくる組織運営スタイルだなと思いますね。

あと感じるのは、住友商事の大企業文化とスタートアップの文化が共存しているカルチャーだなということ。働き方は大企業文化を引き継いだもので、仕事内容はスタートアップらしさがある。個人的には両者のいいところ取りをしていると感じています。

技術だけでなく事業やビジネスにも関心がある人が楽しんでいる

Insight Edgeにマッチすると思う人について教えてください

自分の仕事に取り組む主体性を持ち、自ら目標設定して取り組める人。自分の専門性にとらわれすぎず、新しい技術や知識を積極的に吸収するフットワークの軽い人ですね。住友商事のメンバーとの距離が近いので、技術だけではなく新しい事業やビジネスにも関心がある人だと楽しんで働けると思います。自分の力だけでどうにかなるプロジェクトは少ないので、専門性を持った人など周囲を巻き込んで課題解決していける人だと活躍できるでしょう。苦手な部分があったら、気軽にどんどん周りに聞いていける人だといいですね。

インタビューに答える戦略企画マネージャー、森昭斗

今のInsight Edgeに入社するメリットは?

インタビューに答える戦略企画マネージャー、森昭斗

「大企業らしいかっちりさ」を持っている会社だと思われるかもしれませんが、実際の弊社はまだまだ制度や規則、プロジェクトの進め方や仕事スタイルが定まり切っていません。組織作りをしていく段階にあるので、不満があれば溜め込まず、「こうしていきたい」と意見を出してもらえると嬉しいですね。また、そうした余地があるのが今入るメリットかなと思います。

設立から少数精鋭でやってきた流れがあるので、スタートアップらしい風通しの良さ、自由度の高さがあるのでしょう。その良さはこれからも残していきたいと思っています。堅苦しい組織にはしたくないですね。

今後の展望は?

「先端技術を一般の人が使えるレベルまで広げていきたい」。この目標に変わりはありません。イメージはiPhoneやGoogleです。いずれも裏側では高度なことをやっているのですが、誰でも使えて技術を享受できる素晴らしいものです。実現するにはビジネスモデルも重要ですので、社会実装を進めていくことに加えて、ビジネス的に大きなインパクトも出せるよう取り組んでいきたいと思っています。

技術の習得は趣味でもあるので、仕事外でも触り続けるんだろうなと思います。「コンピューターおじいちゃん」ではありませんが、歳を重ねても先端技術に触り続け、それを仕事に上手く絡めていけたらいいですね。

あとは組織作りで、今のInsight Edgeはスムーズに40人規模にまで成長してきたなと感じていますが、会社に対して多様な要望が出てくるタイミングだとは思うので、慎重にケアをしていきたいと思っています。

入社をご検討されている方に向けて、メッセージをお願いします

弊社の社員の行動指針は「やりぬく」「やってみる」「みんなでやる」です。

・プロジェクトに主体的に取り組み、突破する
・新しいテクノロジーや知識を積極的に学び、取り入れる
・周りのメンバーと一緒に協力し、成果を出す

これらを目指し、スキル的にも人間的にも成長できる会社だと思います。

また、クライアントワークではありながらも、立場はユーザー企業であり、システム導入後の貢献状況にまで責任を持つのが弊社の特徴であり魅力です。互いの専門性を尊重できる働きやすい環境ですし、エンジニアの枠にとらわれずビジネス現場の業務にも積極的に関われます。ご興味のある方は、ぜひ一度お話できる機会をいただけると嬉しいです!

戦略企画マネージャー、森昭斗

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